ことば遊び
人は "考える" とき、「ことば」を用いて "思い" を組み立てます。
人は言葉に馴染むことで思考も深まり、"行間を読む" ことも出来るようになります。
活動では、遊びの中で言葉の機微に触れ、人間味をおびた感情を育むことによって、子供たちの心豊かな成長を期待します。
また、『遊ぶ・真似る・学ぶ』をコンセプトにした活動は、"考える機会" の一方法として、(駄)洒落や横文字を多用した「ことば遊び」を行ないます。
思う と 考える
【思う】 一つのイメージが心の中にできあがっていて、それ一つが変わらずにあること。
例) Aにしようと思う。
【考える】 胸の中の二つあるいは三つを比較して、これかあれか、こうしてああしてと選択し構成すること。
例) AかBか、若しくはCにするか考える。
知って気付く
「ことば」は、単に喉から出た "音" とは違い、音声で記号化し、それを組み合わせて構成し、「意味」を発生させるものです。
記号化された「ことば」は、文字として情報の基礎データとなります。 そして、時間を超えて存在し、複雑な情報交換/コミュニケーションの根本になります。
動物も鳴(啼)き声を出しますが、それは、伝達が主目的の単なる「発声」にとどまります。
しかし、人間の言葉は、神など人知の及ばない畏怖するものとの交信にも用いられ、未知と繋がる手段にもなります。
更に、人は言葉を操り、同様一律な物事に限らず、別なこと、異なること、反することなどへと連想を働かせ、二律背反のような哲学もできるようになります。
英語にしてみる
○ 英語にしてみる ⇒ 英語の語源やコア(芯) を知る ⇒ シンタックス(構文{則})を知る
これは、暗記を目的にした英語のお勉強ではありません。
文法や表記法、構文規則等のシンタックスを単に覚えるのではなく、そこにある背景や普遍性に気付くことを目的にします。
※ 本サイトでは、様々な場面で横文字標記を多用します。 そこからは、日本語と外国語の概念の違いが見えてきますから、他とコミュニケーションをとる際の参考になります。
漢字を知る
○ 漢字を知る ⇒ 漢字や熟語の由来を知る ⇒ 言葉の仕組み(構文)を知る
漢字や熟語の成り立ちから、"本来(は)" というもの知ります。
漢字も暗記の必要はありません。忘れたら又、漢和辞典なりを調べれば良いのです。'調べる" 行動が大切です。
ex. "あたりまえは、あたりまえじゃない"?; 当り前 (あたりまえ) は、当然 (とうぜん) の 「然 (ぜん)」 に 「前」 (ぜん)」 を当て字したものです。
∴ (だから)、本来は、当然 "とうぜん" と言ったものに、"当前" の字を当て、それを読んで "あたりまえ" と言い出しました。
興味から始まる
○ ことばに親しむと、本や図書館にも親しみが生まれ、調べることの楽しさも知ります。
調べて蓄えられた知識は、「知性」 (常識,知恵) の糧となります。
その反面、印刷され、言質(げんち)として残る本や新聞は読まないで、一過性のテレビや、ご都合で改編自在なネット上の偏った情報だけを得ていると、詭弁やフェイクも正当化され、都合の悪いことはリセットし、何事も無かったようにする、といった、心への影響が危惧されます。
※!! と言いながら、皮肉にも、このコンテンツを "Webに掲載" して、それは良いのか?!、という 矛盾 / パラドックス も生まれますが…。
偏った情報源から得た知識は、「知能」 を高めはしますが、しかし、「知性」 の糧とは必ずしもなりません。
いわゆるAI=人工知能は作れるが、人口"知性"は作れない所以です。
⇒ 知能と知性
造語する
○「ことばの組み立てを知り」造語する。
造語できるということは、シンタックスに気付いたことになります (正しい構文かどうかは別にして)。
言葉の組み立て方を知れば、構文法に気付きます。
○ プログラムとは構文です。⇒ ことばとプログラムの繋がりを知る
理路整然と構文出来る、これが論理的思考です。
⇒ ことば遊び
KEYWORD
コア core
(ナシ・リンゴなどの) 芯(しん)、(電線などの) 芯、(鋳物の) 心 型、中子(なかご)、(原子炉の) 炉心、核心、眼目、(磁気) コア、磁心 、(地球の) 中心核
シンタックス syntax
統語論 (とうごろん)、構文論 (こうぶんろん) 【語源】ギリシャ語「共に並べること」の意
ことば
言葉・詞・辞 「こと」は「事」と「言」、すなわち「事柄」と「言語」。「事」を人の意志によって対者に伝達する「言」に、事実を伴わない軽い意味として「端(は)」を加えた、「言(こと)」+「端(は)」の複合語で「ことば」。
「やまとうたは ひとのこころをたねとして よろづのことの葉とぞなりける」(『古今和歌集』仮名序)
Word
語、単語、(口で言う)言葉、話、談話、言葉、口論、知らせ、便り、消息
【語源】古期英語「言われた (was said) こと」の意 印欧語根 wer- 話すことを表す。
パラドックス paradox
正しそうな前提と、妥当に思える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉。逆説、背理、逆理とも言われる。【語源】ギリシャ語「定説に逆らうもの」の意
二律背反
antinomy アッティノーミー: ある命題とその否定命題とが共に、正しい論理的推論で得られる場合の、両者の関係。
例えば、「私は常にうそを言う」という発言を命題とすると、
それが本当なら、「うそを言う」という発言は、うそをついていることになる。
原命題がうそだとすれば、「うそを言う」のがうそだから、本当のこととなる。
;自己矛盾
⇒ ことば遊び
知能と知性
人工知能(AI)は作れるが、人口知性は作れない?
AI 人工知能= Artificial Intelligence:―― Intelligence を 「知能」 訳しています。
知能 intellect; intelligence
知性 intellect; intelligence; nous (常識, 知恵) と、英語ではどちらも Intelligence です。
和魂漢才の日本語では、「知能」と「知性」は区別されます。
人工的に、脳の仕組みを模倣した「知能」AIを「作る」ことはできますが、「知性」を「創る」ことはできません。
artificial
アータフィシャル: 人工; (「自然な」 に対して) 人造の, 人工的な, 模造の, 造りものの, 不自然な, 偽りの, わざとらしい, 気取った, きざな 【語源】ラテン語 「技巧による」 の意 (arti‐,ars「わざ」+‐fic‐,facere「作る」); 名詞 artifice
知能 intellect; intelligence
「知能」 は、“既に答えが 有る”問いに対して、早く解答を見出す能力。
「知能」 は、データ(情報)を沢山持ち得さえすれば、それをデジタル思考的に取捨選択、想定し、データに基づく解答を見出し終る。
知性 intellect; intelligence; nous (常識, 知恵)
「知性」 は、“未だ答えの 無い”問いに対して、その問いを 問い続ける 能力。
「知性」 は、知り得たデータを分析し、アナログ思考的に想定外を仮説し、その解答を導き出すために必要なデータを 更に 見出し、解答を求る続ける。
人間の脳が有機物で出来たアナログだから、シームレスなデーター変換ができ、無機物でデジタル作動する人工知能AIを造ることができました。
AIはデジタルですから、具体的なデーター、0/1の分団的なデーターがない限り成立しません。
そして、そのデーターとはプログラムのことを云います。
完全なプログラムは不可能です。
それは、円周率を求めるように、デジタルである程度までは解を出しえますが、真には無限に及びません。
プログラム
プログラムとは 『 pro- 予め gram (紙などに) 書く』ことです。
これは、アナログな作業で、知性と創造性が必要です。
つまり、モーツアルトの曲をいくら巧みに演奏できても、モーツアルトほどの曲を作曲できるとは限らないのと同様、いくらパソコンを巧みに操作して、既存のソフト (アプリ; Application Software) を上手に使って見せても、ビル・ゲイツ のように OS (Operating System 基本ソフト) を開発できるとは限らない (プログラムできない) のと同様です。
この「プログラム」についての理解が乏しいと、「プログラミング学習」も単なるゲームオタクの育成やネット中毒の助長になりかねません。